
本記事では2段階認証アプリ「Authy」について、特徴と登録方法を解説します。
この記事でわかること
- 2段階認証アプリ「Authy」の特徴と使いかた
2段階認証アプリといえば「Google Authenticator」の知名度が高いですよね。
そして暗号資産取引所に登録するときは「Google Authenticator」が推奨されることが多いものの、わたしは「Authy」をおすすめしています。
「Google Authenticator」ではなく「Authy」を推奨する理由
まず大きな特徴は「Authy」にマルチデバイス機能がある点です。
「Google Authenticator」は1つのデバイスでしか使えないため、スマートフォンを機種変更などする際に手続きが大変となるデメリットがあります。
またスマートフォンを紛失したらアクセスができなくなってしまいます。
その点「Authy」は複数デバイスに登録しておくことで、スマートフォンを紛失したり、機種変更したときに別の機器から操作がかんたんにできます。

スマートフォンを紛失しても、別に登録したPCから解除ができるわけですね。
デメリット
デメリットといえるものは特にありませんが、強いて言うならサイト・アプリが「英語」ということ。
特にむずかしい操作はないものの、英語アレルギーがあるひとは嫌ですね。
メリット
メリットは下記の通り。
- 複数のデバイスで使用できる
- バックアップできる
- iOS、Android、Windows、Apple watch、デスクトップなどで利用可能
「Authy」ならデスクトップで二段階認証を行うときも、わざわざスマートフォンをひらいて認証用コードを確認する必要がありません。
バックアップができるので、新しいデバイスへの移行もかんたんにできます。
「Google Authenticator」は1つのデバイスでしか利用できない、バックアップ機能もないため、「Authy」が優れていると考えられますね。
以下では実際に「Authy」アプリに登録して利用する手順を紹介します。
「Authy」アプリをダウンロードして登録
まずは「Authy」のスマートフォンアプリをダウンロードして登録しましょう。
必要なものは「電話番号」と「メールアドレス」です。
電話番号はJapan(日本)の+81のあと、最初の"0"を除いた番号を入力します。(例:080-1111-2222 → 80-1111-2222)
「SMS認証」して登録完了です。
バックアップパスワードを設定する

つぎにスマートフォンを紛失したときのために、バックアップパスワードを登録します。
「New Backups Password」に任意のパスワードを入力し、新規の場合は「Enable Backups」をクリック。
バックアップパスワードはかんたんに変更できます。上図はすでに登録されている状態なので「Change Backups Password」と表示されていますね。

パスワードをもう一度入力して確認しましょう。
二段階認証を設定する
「Authy」で二段階認証を利用する手順は下記の通り。
- 二段階認証を設定したいサービスでQRコードを表示。
- 「Authy」アプリでQRコードを読みとり登録。
- 「Authy」アプリ内で表示される6桁の認証用コードを二段階認証を設定したいサービスで入力
以下では暗号資産取引所の「bitbank」を例に手順を紹介します。

「bitbank」マイページのセキュリティ設定に進むと、二段階認証の「設定」があります。

二段階認証のQRコードが表示されるので「Authy」アプリで読みとります。

「Authy」アプリ内で「Add Account」をクリック。

「Scan QR Code」をクリックして、bitbankのQRコードを読みとります。

スキャンできたら「Save」します。

これで「Authy」にbitbankを登録できました。
表示されている6桁の認証用コードをbitbankの二段階認証に入力して設定は完了です。
デスクトップ版アプリで利用する
以下ではPCデスクトップ版アプリで利用する手順を紹介します。

以前はGoogle Chrome ウェブストアでダウンロードできましたが、現在は「Authy」公式サイトからダウンロードする必要があります。

デスクトップの該当するOSを選択し「ダウンロード」しましょう。

まずは電話番号を登録します。
「Country code」でJapan(日本)の+81を選び、「Phone number」は最初の"0"を除いた番号を入力します。(例:080-1111-2222 → 80-1111-2222)

スマートフォンのAuthyですでに登録している電話番号と同じであることを確認し「Yes」をクリック。

つぎにアカウントの認証を行います。
本記事では「Use existing device with Authy installed」で認証します。

スマートフォンに登録しているAuthyアプリに通知があるので確認しましょう。

スマートフォンアプリ内で表示された上図の確認を「Accept」します。

「Warning」と表示されるので「YES」と入力しOKです。

Authyの設定からデバイスを見ると、PCデスクトップが追加されていますね。
以上が「Authy」の登録方法でした。
