
本記事では「ビットコインは何で信頼できるのか?」その理由を初心者へわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- ビットコインはなぜ価値があるのか?
- ビットコインの将来性
わたしも暗号資産をはじめる前は、漠然と「あやしいな…」「なんか怖いな…」と思って、調べようともしませんでした。
というか、まったく興味もありませんでしたね。
ところが、暗号資産取引をはじめてみると、全然あやしくない!
知れば知るほど、暗号資産(ブロックチェーン)の技術のすばらしさに感銘をうけましたね。
「投資対象として値上がりするか」という視点だけでなく、技術や将来性など、ビットコインが信頼できる理由を解説していきます。
「ビットコインの投資をはじめたい」と思ったかたは、下記の記事でおすすめの暗号資産取引所を紹介しているのでぜひ参考に。
ビットコインとは?

ビットコインは暗号資産(仮想通貨)の代表といえる存在です。
暗号資産(仮想通貨)=ビットコインと思うひともいますが、ビットコインは数ある暗号資産のなかのひとつにすぎません。
以下の特徴があり、暗号資産といえばビットコインというイメージが定着していますね。
特徴
- 世界で最初につくられた暗号資産
- 暗号資産のなかで時価総額・流通量ともに最大
- 基軸通貨としての役割
具体的に、ビットコインの特徴は「管理者の存在しない非中央集権の電子決済システム」です。
"管理者が存在しない"点がポイントで、これまで法定通貨(日本円など)での電子決済では中央管理者(銀行やクレジットカード会社)を仲介してお金のやりとりをすることが当たり前でしたよね。
例えば「PayPay」を使うと直接個人間で送金できているように感じますが、これも「PayPay株式会社」という中央管理者を介して送金していることになります。
ビットコインはオープンソースでつくられているので管理者がいません。
透明性が高く、みんなで監視しあってセキュリティを高くしているイメージです。
理論上はデータの改ざんができますが、参加者の過半数以上の同意が得られないといけません。
ビットコインほどの大きな規模になると、実質的に"せーの"で51%以上のデータを書き換えることは不可能といえますよね。
まとめると、ビットコインは「管理者のいない非中央集権でありながら、非常にセキュリティの高い電子決済システム」です。
ビットコインはなぜ価値があるの?


ビットコインの特徴はなんとなく分かった。でも何で価値があるの?
「中央管理の電子決済でも十分に便利だし、今のままでよくない?」という声が聞こえました。
ビットコインの価値は主に下記のとおり。
特徴
- "デジタルゴールド"とよばれる希少性
- 世界中どこにでも、素早く、手数料安く送れる
デジタルゴールドとよばれる希少性

ビットコインの発行枚数には上限があり、2,100万枚と決められています。
供給枚数に上限があり、需要(購入したいひと)が増加しても供給量は変わらないため、「金」のように希少性が高いことがわかりますね。
2018年に"PlanB"というオランダの投資家によって提唱されたビットコインの「ストック・フローモデル」という予測手法によると、ビットコインの価格は1BTCあたり1,000万円を超え、2025年には1億円に達すると予測されました。
"貴金属(金や銀など)の希少性と価値をはかる"分析モデルに、デジタルゴールドとよばれるビットコインを当てはめたイメージ。
1BTC=1,000万円になってもすごいですが、1BTC=1億円になったらとんでもないですよね。

1BTC=400万円のときに10万円投資しているだけでも、25万円~250万円に増える…。
とはいえ、こういった投資の予測は当たらないのが前提と思っておくのがよいです。
過度に期待せず、でも長期的に上がる未来を信じてビットコインを購入するのがよいでしょう。
世界中どこにでも、素早く、手数料安く送れる

ビットコインが画期的なのは「世界中どこにでも、素早く」送金できる点です。
暗号資産を保管するウォレットがあれば、アドレス(例えばメタマスクの場合、0x~はじまる文字列)を教えてもらえば、すぐに送金することができます。
日本円を海外に送金しようとすると、手数料は高いし手続きも面倒ですね。
ところが暗号資産は、ウォレットのアドレス1つ知っていれば、地球の裏側でもすぐに送金できる。
圧倒的に便利ですよね。
ビットコインは通貨として信頼できる?

ビットコインに価値はあれど、みんなの信頼がなければ通貨として機能しません。
今後、法定通貨に代わりビットコインが通貨として使用できるようになるか気になりますよね。
「通貨」とは一般に下記の3つの機能を果たすものをいいます。
- 価値の尺度(ものさし)
- 価値の貯蔵手段
- 交換手段・支払い手段
ビットコインは価値の尺度(1BTC=いくら)は言うまでもなく、ありますね。
一方で、デジタル資産なので失われないものの、価格変動が大きく不安定というリスクがあり、現時点では「価値の貯蔵手段」とまで言えないと考えます。
では交換手段・支払い手段として機能しているか?
支払い手段としての機能は、利用者がその通貨を「信頼」しているかによります。
その通貨の価値に対する「信頼」さえあれば、どんなものもお金になり得ますね。
逆に「信頼」がないとベネズエラやジンバブエのように法定通貨が破綻してしまうこともあります。
またエルサルバドルは2021年9月にビットコインを法定通貨にしました。
しかしエルサルバドルの商工会議所(2021年)によると「回答者の90%以上がビットコイン導入に懐疑的であり、4分の3が引き続きドルを使うと明言している」そうです。
国が法定通貨として導入しても、国民のほとんどが信頼していなければ、通貨といえるのかあやしいところですよね。
現状ビットコインは「通貨」として、まだ多くのひとに信頼がないといえます。
「デジタルゴールド」とよばれるビットコインですが、希少性はあるものの、今後需要が伸び続けるのか?という点も注目です。
「金」はアクセサリーをはじめとして実物自体に価値があり、希少性(=供給が少ない)に加えて需要が多いため、信頼性が高い商品です。
一方でビットコインはどうでしょう?
希少性はありますが、需要が伸びるかは未知数ですね。
ただ暗号資産のなかでは時価総額が圧倒的に大きく、基軸通貨の役割を果たしている現在を踏まえて、現時点では最も安心感と将来性のある暗号資産がビットコインと考えられます。
全国民が日常の決済でビットコインを気軽に利用できる未来はまだわからないけど、投資資産として信頼できるものと思います。
ビットコインの価値がまだ上がると信じるかたは、暗号資産取引所で口座開設して安いうちに購入しておきましょう。
【ビットコインの将来性1】大手会社が仮想通貨決済を導入

決済手段としての仮想通貨はまだ広く浸透していない。
しかし、大手企業が導入する事例が着実に増えてきていますね。
一般にクレジット決済の場合、クレジットカード会社が受け取る手数料は、支払い額の2~10%といわれています。
ところがビットコイン決済ならば、利用者がお店に直接ビットコインを送付できれば手数料は無料。
決済代行会社をあいだに入れても、手数料は1%程度になると予想されます。
さらに仮想通貨決済にすることで、お店はクレジットカードのように月末までお金の受け取りを待つ必要がありません。
次の日には受け取れると考えると、資金繰りはかなり楽になりますよね。
お店にとっても利用者にとってもメリットがあれば、普及する可能性は高いと考えられます。
Gucci(グッチ)
2022年5月4日、高級ファッションブランドのGucci(グッチ)は、ビットコインをはじめとする10以上の仮想通貨支払いに対応。
Gucci(グッチ)は仮想通貨決済だけでなく、NFTなどWeb3.0領域に積極的に参入しています。
eコマース大手Shopify
「Shopify」はGAFAの一角である「Amazon」のライバルとなる企業です。
そんな大手の会社が仮想通貨決済の導入に積極的に取り組んでいますね。
2022年4月7日には、Strikeの決済サービスを導入。
Shopifyで認証された米国の小売店において、ビットコインでの支払いが可能となりました。
2022年5月17日には、決済サービス「Crypto.com Pay」に対応。
Shopifyは小売店を"早くて便利な決済方法"でサポートしたい意向を示しています。
エミレーツ航空
2022年5月11日、エミレーツ航空が決済手段としてビットコインを受け入れることを語りました。
エミレーツ航空はビジネスインサイダー「世界最大の航空会社トップ20(2019年)」で12位にランクしており、業界への影響が大きいと考えられます。
【ビットコインの将来性2】大手の会社がビットコインに期待

ビットコインに注目する理由として、大手の会社がビットコインに投資したニュースも見逃せません。
大手の会社が投資したから需要が伸びる、という単純な話ではないものの、影響力のある会社が多額の資産を投じることで市場が伸びる期待はありますね。
マイクロストラテジー社
米国ナスダック上場のマイクロストラテジー社が2020年8月よりビットコインを購入し始め、その累計額は1,000億円以上にのぼります。
2022年4月~5月にかけての暴落があっても、同社はビットコインを売却しない意向を示していますね。
ビットコインの長期的な将来性を見込んでいることがわかります。
テスラ社
2022年4月、Twitterを買収して注目を浴びたテスラ社。
同CEOのイーロン・マスク氏は「世界で最も影響力のある100人(2021年)」に選ばれています。
そんな世界を変えてしまうほどの影響力のあるテスラ社が2021年2月に総額で約1,500億円のビットコインを購入しました。
テスラ社(イーロン・マスク氏)は「投資として、また現金に代わる流動性の高い資産としての、デジタル資産の長期的な可能性を信じている」とのことです。
まとめ

「なんとなく怪しい」というイメージが浸透しているのか、特に日本ではまだまだビットコイン(暗号資産)が投資対象として普及していません。
ただビットコインの技術的な素晴らしさを少しでも理解できれば、投資してみたいと思うのではないでしょうか。
わたし自身も、ビットコインの魅力を理解する前は不安でしたし、「なんかコワい」イメージが先行していました。

でも少し学べば技術のイメージは理解できるかと思います。
その前にまずは実際にビットコインを買ってみましょう。
購入して当事者になると、理解の進みが早まりますよ。
取引所によっては100円程度から購入できるので、まずは少額から買ってみることをおすすめします。
口座開設は無料なので、早めに開設してビットコインを購入し、将来に備えておきましょう。
暗号資産取引が不安な場合は、下記の記事も参考にどうぞ。
それでは。