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暗号資産(仮想通貨)XDCはどんな通貨?【特徴・将来性】

2022年3月20日

国際貿易

本記事では「暗号資産XDCってどんな通貨なの?」と気になっているかたへ、その特徴や将来性について解説します。

「XDC」ってどんな通貨?

XDC
出典:XinFin

暗号資産「XDC」とは、シンガポールの非営利団体である「XinFin(ジンフィン)」によって作られた通貨です。

XinFin」のトップページを見てみると、以下のように記載があります。

Enterprise Ready Hybrid Blockchain For Global Trade and Finance
Combining the power of Public & Private blockchains with Interoperable Smart Contracts

XinFin

端的に言うと、

  • XinFinは国際的な貿易や金融で使われるハイブリッドブロックチェーンを持つ企業
  • ハイブリッドブロックチェーンとは、パブリックブロックチェーンプライベートブロックチェーンを、相互運用可能なスマートコントラクトの技術に結びつけたもの
ワニくん

何だかすごそうだけど…

・パブリックブロックチェーン
・プライベートブロックチェーン
・スマートコントラクト

 …って何?

パブリックブロックチェーン

ブロックチェーン

パブリックブロックチェーンは「ビットコイン」のような一般的な暗号資産のほとんどに使われています。

パブリック=公共という意味のとおり、管理者がいなくて誰でも使えるブロックチェーンです。

取引の透明性が高く、改ざんできない」というメリットの反面、厳格な承認作業が必要なため「送金速度が遅い」デメリットがあります。

公共施設の「図書館」を例に考えましょう。

図書館は基本的にだれでも利用できて、無料で本を借りることができますよね。

しかし誰でも利用できるものの、借りるためには個人情報の登録が必要で、不正に盗まれることのないように「だれが借りたのか」厳格に管理されています。

例えば東京の永田町にある「国立国会図書館」は、館内に持ち込みできる荷物が制限されたうえに、セキュリティゲートを通って入館、さらに本を見るためには館内のPCで申請し、数分後に受付に到着した本を取りにいかなければならない手間がありますね。

厳重で安心感はあるのですが、利用するときのスピード感はないですよね。

「パブリックブロックチェーン」の特徴をまとめると、下記の通りです。

メリット

  • 取引がすべて公開され、透明性が高い
  • データが改ざんされない(※理論的には可能)

デメリット

  • 取引の承認速度が遅い

プライベートブロックチェーン

ブロックチェーン

プライベートブロックチェーンは、文字通りパブリックと反対のブロックチェーンです。

管理者がいて参加は許可制のため、だれでも入れません。

なので一度入ることができれば、不正がないという前提のもと承認作業がスピーディに行われるため、「送金速度が速い」というメリットがあります。

しかし承認作業は管理者にゆだねられているため「データが改ざんされたり、システムがダウンしてしまうリスクがある」というデメリットもあります。

例えば、厳格な審査を通過した人しか入れない「会員制のオンラインコミュニティ」があるとしましょう。

審査を通っているので、ある程度は信頼できる会員しかいないことから、物事の決定がスピーディーに進んでいきやすいですよね。

ただ管理者あるいは参加者が"猫をかぶった悪者"だったらどうでしょう?

管理者はかんたんに改ざんができますし、参加者が管理者をだますこともできてしまいそうです。

このように「プライベートブロックチェーン」の特徴をまとめると、下記の通りです。

メリット

  • 取引の承認速度が速い

デメリット

  • データが改ざんされる可能性がある
  • マイニング(採掘)報酬が不要なため、トランザクションの手数料がかからない。

スマートコントラクト

契約

最後に「スマートコントラクト」とは、ブロックチェーン上でプログラムによってあらかじめ決められた処理を自動的に実行する仕組みです。

暗号資産のなかで初めてスマートコントラクトを実装した「イーサリアム」が有名なところですね。

スマートコントラクトのすごいところは、第三者を介さずに契約できること。

特徴

  • 改ざんされない
  • 取引期間を短縮できる
  • 人件費を削減できる

上記のようなメリットがあります。

例えばECサイトで何かモノを購入するときに、そのECサイトは生産者の商品を仲介して購入者に商品を発送しています。

購入者はECサイトに会員登録して、そのECサイトにお金を払います。

このとき、第三者(ECサイト)は契約内容を改ざんしようと思えばできてしまいますよね。

また極端なイメージでいうと、新居へ引っ越しために賃貸契約をするときは、管理会社を通して色々な手続きを行ってようやく入居できますね。

これがスマートコントラクトだと、鍵を受け取って部屋に入ったらすぐに契約ができているイメージになります。

現実的にはあり得ないと思いますが、イメージとしてはこんな感じ。

このようにすぐ契約できれば、契約するための手続き(人件費)は削減できるし、取引の時間も短縮されますよね。

XDCの特徴

下記のとおり、XDCは「パブリックブロックチェーン」と「プライベートブロックチェーン」を組み合わせ、スマートコントラクトを実装した「ハイブリッドブロックチェーン」ということです。

XDCの特徴

  • パブリックのセキュリティの高さ
  • プライベートの送金速度の速さ
  • スマートコントラクト(自動契約)
ワニくん

第1世代の暗号資産のいいとこどりをしていますね。

XDCに将来性はあるの?

XDCの特徴について少しはイメージできたでしょうか。

気になるのは「将来的に価格が上昇していくのか?」ですよね。

こればかりは「神のみぞ知る」世界ではありますが…

海外の投資家の予測(参照:CryptoNewsZ)では、2026年には0.8ドル/XDCくらいになるだろうと予測されています。

XDC
出典:CoinMarketCap

「1ドル≒120円」の相場とすると、96円になります。

2022年第1四半期が6円~8円程度で推移していることを考えると、22年3月を基点として、5年で価格が10倍以上も上昇する可能性があるというイメージですね。

またXDCの価値が長期的に伸びるだろうと考えられる根拠を下記に示します。

  • 2022年3月時点でXDCは大手の暗号資産取引所に上場していない銘柄
  • 世界シェアNo.1のブロックチェーン用プラットフォーム「Corda(コルダ)」との接続

まず2022年3月時点で、XDCは知名度がまだ低く、大手の暗号資産取引所に上場していない銘柄です。

大手取引所に上場すると価格が大きく伸びることが予想されますね。

すでに上場している草コインとは異なり、これから上場することで一気に伸びる可能性もあると考えられます。

そして世界シェアNo.1のブロックチェーン用プラットフォーム「Corda(コルダ)」がXDCを決済通貨として使うことを決定したのはビッグニュースですね。

さらに2022年10月には、XDCネットワークがLDAキャピタルリミテッドから5,000万ドルの投資確約を発表しました。(参照:businesswire

以上のようにXinFinは現時点で有望なプロジェクトのひとつであり、世界の貿易や金融取引における課題を解決するという使命をみても、XDCは将来性のある暗号資産であるといえます。

わたしは実際に6万円ほどXDCを購入しましたので(大金をつっこむほど勇気はありません)、今のうちに購入しておきたいという方は下記の記事を参考に購入してみてください。

※投資の判断はDYOR(Do Your Own Research)でお願いします。

それでは。

  • この記事を書いた人

ごりん

フリーランス・一級建築士|大学卒業後に建築・設備設計事務所に就職。3年間は設計・積算・工事監理業務を経験 → 建設関連のコンサル会社に転職し、4年間はコストマネジメントや調査業務に従事。 → 2022年8月から30歳でフリーランスに。|会社に頼らず個人で生きるヒントを自らの実践を通して発信。

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