
本記事ではENSドメイン(.eth)の購入方法をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- ENSとは何か?
- ENSドメイン(.eth)の購入方法
ENSとはWeb3時代のDNSです。
- ENS(Ethereum Name Service|イーサリアムネームサービス)
- DNS(Domain Name System|ドメインネームシステム)
DNSはWebサイトをつくったことのある方なら知っていますよね。
例えばブログをつくるときにまずはサイトのドメイン(住所)を取得します。
このドメイン(住所)を管理しているのがDNSとなります。
本来インターネット上における通信は、IPアドレスという文字列で通信相手を特定しているのですが、その文字列は人間にとって覚えづらいため、分かりやすいドメイン(住所)に変換してあげるのがDNSの役割です。
💡現実世界に置きかえて考えてみましょう。
例えば北海道札幌市に家を建てたとします。その土地の座標(=IPアドレス)は(43.0617,141.34694)でした。
…これだと普通の人はわけわからないですし、この地点に郵送しようとしても数字を間違えてしまいそうですよね。
この座標を分かりやすく「北海道札幌市〇〇丁目〇〇番〇〇号」と示して住所(=ドメイン)として管理しているのが役所(=DNS)になります。
ENSは、かんたんに言うとDNSの仕組みをブロックチェーンのイーサリアム上で利用できるサービスです。
ENSでドメイン(.eth)を取得することで、イーサリアムのウォレットアドレス(MetaMask)にドメインを紐づけることができます。
MetaMaskウォレットの初期アドレスは「0x」からはじまる非常に長い文字列で示されていて、覚えるのは難しいですよね。
暗号資産を送金する際に1文字でもアドレスを間違えると、送ることができずに暗号資産を失ってしまうのです。
このような悲しい事態をさけるためにも、ウォレットアドレスを短く分かりやすい文字列にするメリットはあります。
またアドレスがシンプルになることですっきりして良いですよね。
ENSでドメイン(.eth)を取得するメリット
- 送金するアドレスがわかりやすくなる
- もっているとブランド感や所有感がある
ドメイン(.eth)を取得するのにかかる費用は?
- 3文字:$640/年
- 4文字:$160/年
- 5文字:$5/年
- 上記に加えてガス代(手数料)
上記のように文字数によって価格は変動します。
わたしは5文字で10年契約としたところ、ガス代を含めて$130(≒15,000円)ほどでした。(2022年2月9日時点)
3~4文字だと価格が跳ねあがりますが、5文字なら割と気軽に買える値段ではないでしょうか。
ドメインネームは早いもの勝ちなので、欲しいドメインが空いているかだけでも早めに確認しておきましょう。
ENSにMetaMaskウォレットを接続

まずは「ENS」で「アプリを起動」をクリックして、MetaMaskウォレットを接続しましょう。
MetaMaskをブラウザにダウンロードしていない場合は下記の記事も参考にしてください。

画面右側にMetaMaskの接続画面が表示されるので「次へ」すすみます。

「接続」をクリック。

画面左上の「Connect」をクリックしてMetaMaskを接続します。

MetaMaskをクリックして進みます。
利用したいドメイン名を検索する

画面左上に「Disconnect」と表示されればMetaMaskウォレットが接続されています。
つぎに「Search names or addresses」に利用したいドメインの文字列を入力して「Search|検索」しましょう。

「Available」と表示されれば、利用できるドメインです。
ドメイン.ethをクリックして進みましょう。
契約年数を決める

ここでドメインネームの登録期間を設定します。

期間は何年でもよいと思いますが、わたしは10年契約としました。
契約期間を決めたら「登録のリクエスト」をします。
ドメインの登録をリクエスト

「登録のリクエスト」をすると画面右上にMetaMaskの接続画面が表示されます。
登録のリクエストの段階で1回目のガス代(手数料)がかかります。

緑色のステップが進むのを待ちましょう。
ドメインを登録

ステップ2まで進むと「登録」ができるようになります。

「登録」をクリックすると再びMetaMaskの画面が表示されるので、2回目のガス代(手数料)を払います。

登録の完了を待ちます。

画面右下に「Confirmed transaction」が表示され、ドメインの登録が完了しました!
プライマリENS名として設定

登録が完了したので「プライマリENS名として設定」をおこないます。

中央の検索窓で先ほど取得したドメインを表示させます。

「Save|保存する」をクリック。

ここでもMetaMaskの画面が表示され、ガス代(手数料)を支払う必要があります。

「Confirmed transaction」が表示され、プライマリENS名の設定が完了しました!

MetaMaskウォレットのアクティビティを確認すると、資金の流れが分かるので確認しておきましょう。
- Commit:$9.15(ガス代)
- Register With Config:$55.57(ドメイン10年契約)+$44.43(ガス代)
- Set Name:$21.11(ガス代)
トータルで$130.26(≒15,000円)ですね。
「仮登録」「本登録」「ネーム設定」の3段階でガス代がかかることになります。
ガス代は常に変動しているので、登録のタイミングはご自身で判断くださいね。
OpenSeaでドメインがNFTとなる

ENSでドメインを取得したあと、OpenSeaを確認してみると、ドメインネームがNFTとなっていました!
テンションあがりますね。


翌日にOpenSeaのプロフィールを確認してみると、初期アドレス「0x~」の横にドメインネーム.ethが紐づけされていました。
以上がENSでドメイン(.eth)を取得する手順でした。
ぜひ自分だけのドメイン.ethを所有してみてください。