NFT 暗号資産

NFTの損益を無料で確認する方法

2022年9月29日

仮想通貨 チャート

NFTが楽しくて取引が多くなると気になるのが「税金」ですよね。

取引量が多いと、Excelで手動集計なんてやってられません…。

そんなときに便利なツールが「Koinly」という仮想通貨の確定申告ソフトウェアです。

Koinlyではメタマスクなどの仮想通貨ウォレットにも対応していて、これまでの取引による損益を自動で集計してもらえます。

Koinly

上図のように、ウォレットをKoinlyに追加すると、すぐにデータがまとめられますよ。

ウォレットを追加して、データ集計するまでは無料で利用可能。

確定申告のために1年間のレポートが必要になったときに費用が掛かる仕組みとなっています。

なので確定申告するか分からないけど、NFTの損益を確認したいかたも気軽に利用できるのがよいですね。

無料で会員登録する

Koinly
出典:Koinly

まずは「Koinly」にアクセスして会員登録をしましょう。

Koinly

必要なものは下記の通りです。

  • 名前
  • Eメール
  • パスワード
Koinly

基本通貨を「日本円」、本国を「日本」にして進みます。

仮想通貨ウォレットを追加

Koinlyに会員登録ができたら、自分が使っている取引所や仮想通貨ウォレットを追加します。

Koinly

NFTを取引するのに使っているウォレット(本記事ではメタマスクETH)をKoinlyに追加しましょう。

Koinly

「自動同期の設定」をクリック。

Koinly

「公開アドレスまたはキー」のところにメタマスクのウォレットアドレスを入力します。

インポート開始時点は「始まり」でOKです。

Koinly

メタマスクのウォレットアドレスは上図の赤枠の"0x"から始まる文字列をコピーします。

インポートが完了するまで待ちましょう。

PolygonネットワークのNFT作品を購入していた方は「メタマスク(MATIC)」のウォレットを別で追加が必要です。(ETH)と同様にメタマスク(MATIC)のアドレスをコピーして使いましょう。

Koinlyの使い方

Koinly」に登録してウォレットを追加したら、自動でデータが集計されるので、基本的には作業がありません。

最初は画面の構成に戸まどうかと思いますので、かんたんに数字の確認方法を解説しますね。

ダッシュボード

Koinly

上図は仮想通貨ウォレットを追加したあとに表示される「ダッシュボード」です。

右上に表示されている「347 transaction」は、ウォレットで取引を行った回数を示しています。

この取引回数によって下記のように確定申告用レポートを出力するときの料金が異なってきます。

  • 100 transaction以内:$49
  • 1,000 transaction以内:$99
  • 3,000 transaction以内:$179
Koinly
ダッシュボード:内訳エリア

画面右の「BREAKDOWN」にて、損益にかかる内訳を確認できます。

「Received」と「Sent」は、NFTを売買したり、仮想通貨の入金時や引き出したときの仮想通貨レートの合計を示しています。

「Expenses」と「Trading fees」は確定申告で税控除ができる"経費"のイメージ。NFTを取引したときのガス代などが計上されますね。

取引時点の価格相場が異なるなかで、NFT取引によって仮想通貨の入金・出金が行われ、最終的な損益が「Realized Gains」となっています。

Koinly
ダッシュボード:チャートエリア

上図のチャートエリアは下記の通りです。

  • Total Value:現在ウォレットに入っている仮想通貨の市場価値。NFTは市場価値を評価できないため、含まれません。
  • Cost basics:仮想通貨を取引したときの市場価値で計算したコスト
  • Unrealized gains:含み益(=Total Value - Cost basics)

Total Value(現在保有の市場価値)には、保有しているNFTの価値が含まれていない点に注意。

例えば1ETH(=20万円と想定)でNFTを購入した場合、購入にかかった費用(1ETH=20万円)は「Cost basics」に計上されるものの、KoinlyではNFTの市場価値を評価できないため、「Total value」には資産が反映されません。

つまりNFTを購入して、その市場価値が仮に20万円の状態で保持していたとしても「Total Value」に20万円は計上されず、含み損と表示されてしまうわけです。

ただ確定申告用の税金計算では、損益がちゃんと計上されているので、チャートエリアはそこまで気にしなくてOKです。

Koinly
ダッシュボード:資産エリア

上図の資産エリアには、現在ウォレットに入っている仮想通貨やNFTが表示されています。

  • Balance:保有している通貨の数量
  • Cost:通貨を取引したときのレートで換算した日本円
  • Market Value:現時点で売却する場合の価格

ウォレット

Koinly

「Wllets」タブの中では、Koinlyに登録したウォレットと取引回数を確認できます。

わたしの場合は、OpenSeaでメタマスクを利用して作品を購入したことがあり、海外取引所も利用したことがあるので、上図のようにウォレットを登録しています。

トランザクション

Koinly

「Transaction」タブの中では、細かい取引内容を確認できます。

例えばNFTの取引のときに掛かったガス代は"コスト"として計上されていたり、購入時より安いレートで売却したNFTは損失として計上されていましたね。

レポート

Koinly

「Tax Reports」タブの中では、1年のトータルの損益と経費など、確定申告で必要なレポートをダウンロードできます。

ウォレットのインポートから損益の計算までは無料で利用でき、レポートを出す際に初めて費用がかかる仕組みですね。

まとめ

Koinly」では損益の計算は無料なので、NFT取引や海外の仮想通貨取引所を利用しているなら、まずは登録してみるのがよいでしょう。

計算した結果、確定申告が不要な場合でも費用はかからないので安心です。

国内の取引所は「Koinly」に登録されていないので、国内取引所の取引データを取り入れたい場合は、各取引所からCSVファイルをダウンロードする必要があります。

  • この記事を書いた人

ごりん

フリーランス・一級建築士|大学卒業後に建築・設備設計事務所に就職。3年間は設計・積算・工事監理業務を経験 → 建設関連のコンサル会社に転職し、4年間はコストマネジメントや調査業務に従事。 → 2022年8月から30歳でフリーランスに。|会社に頼らず個人で生きるヒントを自らの実践を通して発信。

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