
「Cryptovoxels」でNFTアートを展示する美術館をさくっと作ってみました。
本記事では「Cryptovoxelsを使うとこんなメタバース建築がつくれるよ」という一例を紹介していきます。
操作方法などは紹介していませんので、基本的な使い方を知りたいかたは下記の記事をご覧ください。
Cryptovoxelsの【Free Spaceで建築する】基本的な使い方を解説
Cryptovoxels内で動かして見たい場合は下記からどうぞ。(Free Spaceでつくっています)
クリプトン教授の「Treasure Crocodiles」を展示しよう
今回はクリプトン教授の「Treasure Crocodiles」を展示する空間をつくってみましょう。
クリプトン教授はわたしが初めて購入したNFTなのですごく気に入っています。

クリプトン教授は2021年10月に「Treasure Crocodiles」のコレクションを始め、有名アーティストの関口メンディー氏がTwitterアイコンに使用したことで注目されたクリエイターでもありますね。
その後も作品を出し続け、2022年3月11日現在でトータル177作品をOpenSeaに出品されています。
建築のコンセプト
実際は触って学びながら作っていったところですが、下記のようなイメージをもって作り始めました。
- らせん階段で上っていきながら作品を鑑賞する。
- ワニ柄のイメージを表現する。
- 開放的で明るく見通しのよい空間にする。
1階
エントランス

まずは1階エントランスから順番に見ていきましょう。
入口からすぐ右側にずらーっと展示し、古い作品から見ていけるように並べています。
左側には仕切りを設けました。
ただ天井まで壁にすると閉鎖的になってしまうので、ガラスをはさみ柔らかく。
通路1

エントランスからさらに進むと、多くの作品が見えてきましたね。
作品が3段に並んでいる正面の壁は、当初1列しか設置していませんでした。
ただ最終的に空間をすべて利用したいと思い、このようなかたちに。
通路2

先ほど歩いたところを振り返ります。
ここから、らせん階段をのぼって作品を見ていきましょう。
通路3

こちらの面も最終的に天井までめいっぱい作品を展示してみました。
市松模様に窓を配置しているのは、空間を明るくしたい理由のほかに、「ワニ柄を表現したかった」という理由があります。
「表現できていない」と言われればそれまでですが(笑)、そんなイメージなんだなと思ってください。
階段

少し階段をのぼって見てみましょう。
らせん階段をつくって真ん中に空間ができたので、下部は作品を展示する壁+上部はテラスにして作品を眺める場所をつくりました。

もう少し遠めから見てみます。
壁の一部を黒くしているのは、初期のボクセル色だと何だか味気ないのと、背景を黒くすることで作品が際立つから。
2階
階段

建物のなかには階段しかないので…
特に階数は決めていないですが、、2階あたりです。

のぼってきた階段を振り返ります。
まだまだ続きますよ。
テラス

2階~3階の途中で、ど真ん中にテラスを設置しました。
ここからぐるっと作品を見ることができるようにしています。

正面から見るとなかなかインパクトありますね。
ひたすらワニが並んでいてシュール…。

こちらもワニの大群。

こちらは2列です。

こちらは次にのぼっていく階段方向です。
以上のように、こちらの見通しのよいテラスで色々な作品を見られるように配慮しています。
3階

それではさらに進んでいきましょう。

もうすぐ最上階に到着。

こちら、上部は屋根になります。
明るさを確保するため、一部ガラス仕上げのトップライトとしています。
すべてガラスにすると屋根が無いように見えるので、最上階の床がある部分には通常のボクセルを配置しています。
4階

最上階に到着です!

とくにモノは置いていないので、殺風景とも言えますね…。

最上階の床は、下階の明るさを確保するために市松模様にガラスを組み合わせています。
現実世界ではこんな床あるはずないでしょうが…。

こちらはガラスのトップライト部分。
今回の建物の紹介は以上となります。
まとめ
はじめての「Cryptovoxels」だったので、今回は何とか形にできたかなという感想です。
またボクセルという制限があるからこその面白さがありましたね。
制作過程で気になったことを下記にまとめておきます。
- ボクセルという制限があり思い通りに作れないものの、制限のなかで工夫してつくるのが面白い。
- OpenSeaからNFTアートを貼り付ける作業に時間がかかる。(OpenSeaの動作が重い)
- ボクセルを間違えて配置したり消したりすると、戻すのにひと手間。(Ctrl+Zのようなコマンドがない)
- 画像やCubeの位置を合わせるのが面倒。
それでは。